リスト『メフィスト・ワルツ』第1番

今回の「ラ・フォル・ジュルネ」で、一番心待ちにしている演奏会が、若い女流ピアニストによるショパンとリストの独奏です。
プログラムが発表された時から、絶対にこの公演は聴きに行きたいと思っていたのですが、幸いにしてチケットの先行抽選に当選しました♪
今から本当に楽しみです。


その演奏者の演奏する動画がYouTubeにありましたので、貼っておきます。
この演奏も見事なものですが、ここからまたどのように変化しているのか、それを聴けると思うと更にワクワクしてきます。


リスト作曲『メフィスト・ワルツ第1番』演奏:カティア・ブニアティシヴィリ Khatia Buniatishvili


この『メフィスト・ワルツ』は、リストがもともとオーケストラの曲として作曲したものを、のちにまた自分でピアノ曲にも編曲したものです。
技巧を聴かせる部分もあれば、じっくり歌う場面もあり、弾く人にも聴く人にも、非常に面白みのある曲だと思います。



メフィストとは、あの文豪ゲーテの代表作『ファウスト』の、ファウストが魂を売り渡す悪魔の名です。
彼の不敵な笑い声が聞こえてきそうな楽曲の途中には、魂を売って欲望の塊となったファウストによって人生を破壊されながら、最終的には彼に救いを与えることになる娘、グレートヒェンを思わせる美しく切ない場面が挿入されます。
それでもやはりメフィストの勝ち誇った嘲りは止むことなく続くのですが、このドラマを、どう創り上げて聴かせてくれるのか・・・ですね♪



リスト:前奏曲/ハンガリー狂詩曲第2・4・6番