音楽会での“お隣”

今日は、あるピアニストのリサイタルに出かけてました。
子供の頃から同じ先生に師事してきた友人ですが、彼女は音大に進学し、今では沢山の弟子も抱える、正真正銘のプロのピアニストです。


演奏は、素晴らしかったです。
特に前半のラヴェルと、後半のラフマニノフには、感動しました。
人生をかけてピアノを弾いてきた人の音でした。


・・・・それはそうと・・・


演奏会でたまたま隣りの席に座った他のお客が、無性に気になるというか、鬱陶しく感じることって、ありませんか?


そこで今夜は、私が感じる、「隣りに来ると災難」・・という人について、書こうと思います。


まず、「演奏中やたらに、プログラムやチラシをパラパラ音をたててめくる人」・・・が、イヤです。
紙の立てる音って、これがけっこうウルサイのです。
カサカサ、パラパラ、耳に障ります。
それを演奏中、何がそう退屈なのか、ずっとガサガサやり続ける人って、けっこうな率でいらっしゃいます。
こういう人が隣りにくると、落ち着いて演奏を聴いていられませんから、実に迷惑です!


次に、「口の臭いオヤジ」!!!
あぁ〜〜〜もう、これが本当に耐えられません。
申し訳ないけれど、その臭いに息をするのが苦しくなり、演奏に心から集中できなくなります。
特に楽しみに待ち焦がれていた一流アーティストの演奏会などで、奮発して購入した指定席の隣が、悪臭を発するオジサンだったりすると、もう本当に災難です。


そして、「香水くさいオバサン」・・・(-"-)
臭いのはなにもオジサンだけではありません。
オバサンにも、強烈に臭い方はいらっしゃいます。
私は、自分でも香水を愛用してますし、ほどほどの香りものは大好きなのです。
しかし、全身に振りかけてきたのかと思われるような、強くて濃い香水の臭いには、息ができなくなります。
あぁ〜〜もうやめてっ!


さらに、「演奏後、すぐに拍手をする人」・・が、隣りに居るのもイヤなものです。
感動的な演奏なら尚のこと、その余韻を楽しみたいというのに、それをかき消すようにバンバン拍手をし始めるお客って、無粋というか、雑音というか、私は心から嫌っているのですが、それがよりによってお隣だったりすると、いやもぉー災難です。


でも、これらよりももっともっと隣りになると災難なのは、“お子様”です。


そりゃ、私だって「子供」の頃がありました。
うちの息子も、小さい頃はありました。
それでも、確かに親は演奏会に連れて行ってくれましたし、私も息子を連れて行きました。
ですから、子供を演奏会に連れて行くことに意義はあると思うし、連れて行きたい気持ちも分かります。
・・・・でも、本音を言えば、自分の隣り・・・いや、前後左右3席以内に小さな子供が座ると、正直「やれやれ」という気分になります。
なぜって、たいていの子供は演奏会の最中に、絶対に飽きるんです。
飽きるから、必ずゴソゴソし始めるんです。
それをまた親がたしなめたりするのも、これまた鬱陶しく煩いのです。
子供に関しては、臭いオジサン&オバサンほど怒りは湧きませんが、とはいえ、やっぱり隣りに来られると身構えます。
「やれやれ〜〜」です("▽"*)


そうそう!
むやみやたらに「咳払い」をする人が隣に来るのもイヤです。
どうしても出てしまう健康上の咳は、まぁ仕方がないでしょう。
私がゆるせないのは、あきらかにわざわざやってる「咳払い」です。
なぜ、演奏中のシーンと静まったような場所で、ゴホッ・・とかやるんですかね?
たいていはオヤジです。
こういうオヤジは、まず8割以上の率で「臭いオヤジ」ともかぶります。
最悪です。


・・・・・・で、今日の演奏会なのですが・・・


なんと私の座った席ときたら、右横が「卒倒しそうなくらい口臭の強いオヤジ」で、左横が「香水一瓶浴びてきた臭気を発散しつつ、チラシも終始パラパラし続けるオバサン」で、前が「ゴソゴソ落ち着かない幼稚園くらいの女の子」と「その子をずっと叱っている母親」・・・・という、凄まじいものでした(-"-)


でも、こんな環境でも、最終的にはステージ上の演奏に心を奪われました。
ピアニストの素晴らしさが、結局はすべてを圧した・・ということで、今夜は彼女を讃えて終ることにします。