古楽器の魅力
無性にバロック以前の音楽が聴きたくなること・・・って、ありませんか?
それも、当時使われていた楽器で演奏された、かつての響きで!
ピアノを趣味に生きてきた私は、どうしてもまず鍵盤楽器に興味が引かれるのですが、パイプオルガンとチェンバロは、以前に何度か弾かせてもらったことがあります。
パイプオルガンには、学生時代、近所の教会で初めて触れました。
ピアノとは勝手が違い、まず鍵盤の色が反転しており、それに面食らいましたし、鍵盤が3段に分かれているのも驚きでした。更に足鍵盤までありますし、これはエレクトーンをやっていた人なら慣れているのかもしれませんが、私はその経験が無かったので、とてもじゃないけれど弾きこなすことなど不可能だと思いました。
そして、ピアノとの最大の違いは、打鍵の仕方です。
オルガンは、その鍵盤を押している限り、ずっと音が鳴り続けるのですが、鍵盤から指を離せば、ぷつんとその音は無くなります。ピアノのように、タッチによって残響を期待することができないというか、なかなかシビアなものを感じました。
チェンバロも、やはり鍵盤の色が、ピアノと反転しています。
そして、どんなに強く打鍵しても、少しも大きな音が出ません("▽"*)
ピアノとは勝手が違います。
また、チェンバロを弾く人には、「通奏低音」の知識や、弾く技術も必要なようで、そんなものを全く持ち合わせていない私には、これを華麗に演奏できる方が、スーパーマンのように見えたものでした。
鍵盤楽器の他にも、弦楽器の古楽器も、それはそれは魅力的です。
まずリュート。
ステキです。この楽器の音色を耳にするだけで、心が静かに癒されていきます。
そして、ヴィオラ・ダ・ガンバ。
ヴァイオリンと似てますが、あちらが腕に抱えて演奏する楽器であるのとは違い、こちらは足で支えて演奏します。
だから「ガンバgamba(足)」・・・なんですね^^
ちょっとくすんだ、温かみのある音で、ヴァイオリンのような華やかさはありませんが、そこがまた良いのです。
二つのヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロによるシャコンヌ
ちなみに、「シャコンヌ」とは、快活な三拍子の舞曲のことです♪