ブラームスはお好き?

中学生の頃だったと思うのですが、母親の本箱にあった、フランソワーズ・サガンの『ブラームスはお好き』を、こっそり引っ張り出して読んだ時は、それはもう衝撃でした^^
ローティーンの私には、これぞ「ザ・お洒落な大人の恋愛」という感じで、眩しくも憧れる世界がそこにありました。
主人公の女性に恋する15歳年下の青年が、当時中学生の私から見ても、それは一途で可愛らしく、それに対して、主人公の古くからの恋人である男性は、かなり魅力的なキャラクターなのですが女癖が悪く、その間で揺れる女心が、なんともいえずにエレガントだと思ったものです。
小説の題名が『ブラームスはお好き』というのも、ピアノ少女だった私には惹きつけられるものがありました。
このフレーズは、物語の中で、青年が主人公をブラームスの演奏会に誘う際の文言なのですが、後に大学生になり初級フランス語を履修した時に、「〜は好きですか?」という文章を作る際、大喜びで“Aimez-vous Brahms?”…とノートに書いたものでした^^
“Aimez-vous Brahms?”…「ブラームスはお好き?」
ええ、はいはい、大好きでございますよ〜〜〜


・・・で
今日、4月3日は、ブラームスの命日です。



1897年、今から113年前の今日、あの世へと旅立ったブラームスを偲び、私が一番好きな、彼の晩年の傑作、クラリネット五重奏の演奏を、いつものごとくYouTubeから貼り付けます。


ブラームスクラリネット五重奏曲 ロ短調》作品115  第1楽章


いい曲ですね・・・。
私はこの第1楽章の冒頭が、たまりません。
何度聴いても胸がジーンとします。


ところでブラームスは、14歳上のクララ・シューマンとは、実際のところどういう関係だったのでしょうか?
別にワイドショー的な詮索をするつもりはないのですが、彼がクララに対して特別な想いを抱いていたのは、それは確実だと思うのです。
クララが亡くなって間もなく、ブラームス自身も後を追うように病没したわけですが、勝手に想像をたくましくロマンチックにこじつけるなら、それほど魂の結びつきが深かったってことでしょうか?
前述のサガンの小説『ブラームスはお好き』とも重なり、更に妄想はふくらんで胸がキュンとしてしまう私です(すいません、ミーハーで^^)




ブラームス


萌えます♪


 ブラームスクラリネット五重奏曲 ロ短調》作品115 第2楽章


 ブラームスクラリネット五重奏曲 ロ短調》作品115 第3楽章


 ブラームスクラリネット五重奏曲 ロ短調》作品115 第4楽章



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