芸術は可能か?

予備校の春期講習が昨日で終わり、「今日は暇だ」と言う息子と、『六本木クロッシング2010展』に行ってきました^^


様々な展覧会に、わりに頻繁に一緒に行く私たち親子ですが、六本木ヒルズ森美術館に連れ立って行くのは、久しぶりです。


高校三年生になった息子は、巷では「マザコン」「オカン男子」と噂されているようですが(笑)、母親にくっついてきた甲斐あって、この歳にしては数多くの美術展に行ってます。 東京で企画されたものはもちろん、イタリアの美術館&教会めぐりにも2回同行しましたし、かなりの知識と経験を蓄積してますから、侮れないものがあります。 しかも彼は、現代アートも大好きで、今日も、一つ一つの展示を、それは長々時間をかけて、楽しそうに味わってました。   
そんな息子を見てると、私はなんだかとても幸せになるので、今日は、展示されている作品を見る・・というよりは、それを面白がっている息子を見て楽しむ・・・という感じになってました^^;


・・・で、展示の最後に、「オーディエンス賞」の投票コーナーがあるのですが・・
息子に、「誰の作品に投票したの?」と聞いたところ、「ロープで引っぱって倒してる、あれにした」…とのこと。


あぁ、やっぱり・・
なにしろ息子ときたら、その作品の展示を30分以上見てましたから!




この作家の名前は、加藤翼さん。
若い男性です。
息子曰く、「とにかく見ていて楽しい」「力を合わせて、この上なくバカバカしいことをしてるところが最高」「見てるだけのこちらも、なぜか爽快感を味わってる」


今、YouTubeで検索したところ、おぉー、彼の「作品」がいくつかアップされてます。
今日の展示とはまた違いますが、コンセプトは同じだと思いますので、一つ貼り付けましょう。



この映像を、夫に見せたところ、彼の反応はと言うと・・
「え?? これが芸術? 何、コレ? これ、ゲイジュツ??」
さらに・・
「あ、これ、お笑い?」
そして・・
「ゲイジュツって、言ったもん勝ちの世界だなー」


私としては、夫のこういうところも、なんだかとても好ましいのです^^