モーツァルトで下水処理促進?

モーツァルトの音楽を聴かせると、やれ「おいしい作物ができる」「旨い酒ができる」「赤ちゃんの胎教に良い」・・・などなど言われてきましたけど、私なんか、たぶん普通の人(クラシック音楽と縁の無い人…ってことです^^;)よりは相当長時間に渡ってモーツァルト音楽を聴いてきたと思うんですけど、とりたてて美味しくも頭良くも性格円満にもなってない気がするんですよね・・・・( -゛-)ノ


そんなわけで、モーツァルトが○○に有効・・という説を聞くたびに、激しく「眉唾」感をおぼえるウタコでございます〜


でも、↓こんなニュースが、一昨日配信されてました。

モーツァルトで下水処理促進=振動が微生物を活性化―ドイツ

 【ベルリン時事】ドイツ東部のトロイエンブリーツェンにある下水処理施設で、モーツァルトの作品を流して処理タンク内の微生物を活性化させ、作業を促進する取り組みが行われている。
 施設では高性能音響装置を使い、モーツァルトのオペラ「魔笛」を昼夜を通して流している。システムを開発した環境コンサルティング会社ムンドゥスのシュトゥッキ社長は「『魔笛』は人間をリラックスさせる音楽。微生物にも効果があると判断して選んだ」と話す。 
6月7日7時25分配信 時事通信http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100607-00000014-jij-int


・・・・これがまた、よりによって『魔笛』・・・ですか。


以前に、ある音楽療法士の方からお聞きした話では、クラシック音楽は確かに人をリラックスさせるけれども、なかでも最も適しているのは「弦楽器のみでの演奏」で、次が「管弦楽の演奏」「木管楽器」「ピアノ」「管楽器全般」・・と続き、一番リラックスできないのが「声楽」・・とのことでした。
確かに、私自身の感覚でも、「声楽」って、「これから聴くぞ〜」と思って聴く場合はよいのですが、BGMとして流れてくると、往々にして耳障りに感じることがあります。
こう言っては差障りがあるかもしれませんが、声楽って、よほど音程と音色が心地良い声の方の演奏でないかぎり、けっこうイライラさせられます。
先日も、ある喫茶店に入ったところ、そこで流れていたのがオペラの抜粋寄せ集めで、これが歌手によっては非常に聞き苦しく、落ち着いて本も読めなくなってしまいました。
私が神経質なだけかもしれませんけど、でも、声楽って、素晴らしい演奏家はまさに「神の如し」ですけど、それ以外の演奏は、なにかしらの「覚悟」をもって聴く時以外は、あまり環境として存在して欲しくない・・・というのが、私の本音です。


・・・とはいえ、このドイツの下水処理施設で『魔笛』を聴かせるのは、私のような人間ではなく、微生物が相手のようなので、微生物的には「人間の歌声」が効果ありなんでしょうか?


ただ、そっかー・・・、このシステムを開発した環境コンサルティング会社ムンドゥスのシュトゥッキ社長がセレクトした『魔笛』の音源によっては、確かに素晴らしい効果があるかもしれません。
確かに、素晴らしい歌手たちだけで上演された『魔笛』なら、夢のように美しく、楽しく、かつリラックスできるかも。


どこの、だれの演奏なのか、それがとても気になります!(笑)



私は、この↓録音が好きです^^
モーツァルト:魔笛