ピアニストの色気

今日は知人から誘われ、ピアニスト★さんのリサイタルに行ってきました。
★さんとは以前から面識はあったのですが、実際の演奏をお聴きするのは今回が初めてです。 ★さんは、海外の有名なコンクールにも輝かしい入賞歴があり、今日のプログラムにも難曲がずらりと並んでいました。


感想


まず数曲のシューマン作品から始まったのですが、最初の数小節を聴いたところで、「あぁいかにも★さんが出しそうな音だ」と思いました。
そんなに深いお付き合いがあるわけではありませんが、何度か食事をご一緒したことがあり、その度に、さっぱりして、明るく、とても気持ちのよい人柄の方だと思ってました。
今日ピアノ演奏を聴くと、その人柄のままの音で、思い切りがよく、とても朗らかです。
それが、シューマンという、ちょっと「ビョーキ」な作家の曲と、いい具合にバランスして新鮮でした。


その後のショパンのワルツも、変にベタベタしない演奏で、かなり好ましいと思ったのですが・・・ ワルツは良かったのですが、「幻想ポロネーズ」は、私としてはちょっともの足りなかったんですよね。 なんというか、欠けているのです〜〜〜 「色気」が!
いや、素晴らしい演奏なんです。この難曲を、持ち前のテクニックで弾かれて、圧倒されるんです。私なんかには、とうていああは弾けません。 ただ・・・どうも気持ちが乗らないというか、魅せられないというか・・ それは、彼女に「色気」というものが、相当に欠けているからなんですよね・・・("▽"*)  申し訳ないけれど・・・


リストの作品でも、同じことを思いました。 あぁ〜〜もっと、ここをどうにかならないもんか・・・・と。 もっと切なく、もっと病んだ感じで・・・・いや、もっと屈折して、もっと媚びた感じで・・などなど。
彼女の人柄の良さが、ここではとっても邪魔をしている・・と、思ったのでした。



それにしても、今日の東京は、気持ち悪いくらいに暖かい一日でした。
お花見日和で、多くの人が出てましたけど、今夜から雨なんですね・・・


         


ちなみに今夜は、三夜連続のドラマ『わが家の歴史』(フジTV)の最終回です。
昭和の物語で、脚本は三谷幸喜。面白いです。
ただ、祖父の“二号さん&その息子たち”に散々な目に遭った経験のある「我が家」としては、ややナナメ目線で眺めてはいるのですが(笑)


昔は、祖母のところに、“二号さん”が盆暮れの挨拶に来たそうですが、私の感覚では信じられないお話です。
そんな「分をわきまえていた」ように見えた“二号さん”も、時代の移り変わりで、祖父の亡き後、それはそれはの仕打ちをしてくれました。
まぁ、彼女も生きることで必死だったのでしょうが、やはり多くの人間を傷つけたことは事実です。


ま、そういうこっちの個人的な事情は脇に置いて、ドラマ『わが家の歴史』は、なかなか面白いです^^
出演する俳優陣が、それは豪華で、それだけでも楽しめます。
特に、佐藤浩市と、西田敏行の、存在感が素晴らしいです。名優ですね〜
あと、若い人では、堀北真希がいいなぁ〜 彼女はこの先、もっと美人になりそうです。
そして「我が家」的には、ぜひ!、“副社長=本妻”役の天海祐希さんに、今日もますますの活躍を望みたいところです(笑)