フィギュア世界選手権2010

イタリアのトリノで行なわれている、フィギュア・スケートの世界選手権で、男女共にシングルで日本人が優勝しました!
まずは、そのニュースを引用します^^

真央、世界フィギュア制す!男女アベックVの快挙達成
 フィギュアスケートの世界選手権最終日は27日、イタリアのトリノで女子フリーを行い、バンクーバー冬季五輪銀メダリストの浅田真央中京大)が2年ぶりの優勝を飾った。男子では高橋大輔が優勝しており、初の日本人アベック優勝となった。
3月28日0時26分配信 サンケイスポーツhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100328-00000500-sanspo-spo


私が子供の頃、フィギュア・スケートといえば欧米人の独壇場で、日本人選手が登場しても、演技をする以前に体格・体型で負けてました。背が低く、手足が短く、これではとうてい世界には太刀打ちできないと思ったものです。
ところが、最近の日本人選手はどうでしょう! 背がすらっと伸び、手足も長く、顔つきも垢抜け、非常に美しくなりましたよね〜〜〜!!!
その上に技術は日進月歩で、女子選手でも三回転半を飛ぶ時代になりました。
そして、ついに男女揃って、シングルで優勝です! 夢のような話です。



まず男子優勝の高橋大輔選手ですが、思えば今年になってから、私を一番感動で泣かせているのは彼です。
バンクーバー五輪でのフリー『道』の演技では、涙が在庫切れになりそうなほど泣きました(笑)
個人的に、フェリーニの『道』という映画が大好きで、そのテーマ曲であるニーノ・ロータの音楽が聞こえてくるだけで、すでにウルっときてしまう私なのですが、そこにあの高橋選手の演技ですよ! これが泣かずにいられるでしょうか!
先日の世界選手権での演技には、五輪からまた更に磨きが掛かっていました。まるでそこに、あの映画『道』に登場する心優しい綱渡りの芸人マットが居るようで、あぁ〜〜これじゃもうパブロフの犬です。 高橋選手を見るだけで、涙腺がゆるむ・・・という(-"-)


そして、今朝未明に女子優勝の浅田真央選手!
まだその映像を見てはいないので、どんな演技であったのか分からずにこれを書いているわけですが、よくぞ五輪の雪辱を果たしてくれました!



ところで、フリーの演技では、五輪のときと同様に、曲はラフマニノフの『鐘』を使用したのだと思いますが、この『鐘』という曲について、ちょっとだけ♪


『鐘』は、セルゲイ・ラフマニノフが、1892年にモスクワで発表したピアノ曲で、「鐘」という題は、作者自身が付けたものではなく通称名のようなものです。 正式?には『幻想的小品集の第2曲・前奏曲嬰ハ短調』です。

ぶ厚い和音を連続して演奏しなければならず、ある程度の手の大きさに恵まれていなければ、なかなか満足に演奏できない曲だと思います。
ラフマニノフ自身、当時を代表する名ピアニストでもあったわけですが、彼は非常に長い指の持ち主であったと伝えられています。


いつものように^^YouTubeから、これぞという演奏を引用しましょう


ギレリスの演奏


ラフマニノフ自身の演奏

このラフマニノフ自身の演奏は、彼がアメリカに移住して後、1910年代にエジソンレコード社のために録音したものです。さすがに鮮やかというか、当時随一のヴィルトゥオーソと呼ばれていたのも納得です。


関連記事
10-02-19 高橋大輔選手の『道』