白菜は偉いのだ

白菜が好きです。
この季節、ほぼ毎日食べてます。
煮てよし、漬けてよし、生でよし。
葉の部分と白い部分では食感が違い、火の入れ具合で甘さも変化する、どう料理しようがサマになる野菜、それが白菜です。

私は個人的に、白菜は煮て食べるのが一番好きです。
クリーム煮が特に気に入ってますが、他、キムチ鍋やちゃんこ鍋にしても美味しいなぁ・・
サラダにして、ちょっと中華風の胡麻ドレッシングで食べるのも、しゃきしゃきしていいですしねー
そしてなんといってもキムチ!
新鮮な白菜を浅く漬けたキムチほど、ご飯が進むものもありません。


そういえば、昨年出張でソウルに行きましたが、その時案内してくれた女性曰く、「日本人は浅く漬けたキムチを好むけれど、私達は長く漬け込んだ酸っぱいキムチが好きなのよ」・・・と。
「なるほど〜〜 でも私はそこまで漬かったものは苦手かな」
「あぁ、典型的な日本人ですね^^」
…なんて会話をしたことを思い出します。


実際、ソウル市内のレストランで出されたキムチは、どれも韓国人の好みに合わせて、かなり酸味の勝った味でした。
現地の人は、美味しそうにどんどん口に運んでいたけれども、私にはちょっと強烈過ぎました。





話は飛びますが、白菜と聞くと、いつも頭に浮かぶのが、台湾の故宮博物館にある「翡翠白菜」です。
これを見たときの衝撃ときたら!!!

天然の翡翠を彫刻した、故宮博物館きっての宝物ですが、見て一番に思うことは、たぶん誰もが同じはず。
「なんで白菜?」・・・と。


・・・なのでありますが、案内して下さった方の説明によると、中国で白菜には「清廉潔白」「表に出ない才能」「純潔」など様々な意味がこめられており、お后に選ばれた女性が、お嫁入り道具として紫禁城に持参したものだそう。
いや〜、日本ではせいぜい漬物&鍋物の材料・・・くらいにしか思っていない白菜が、トコロ変わればこんなにも「高貴な野菜」として大切に扱われるとは・・・と、心から驚き感動したのでした。

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