文京区長の育児休暇
賛否両論あろうかとは思いますが、私は、なかなか勇気ある前向きな決断ではないかと思います。
まずは、今日のそのニュースを。
文京区長が育休取得へ=首長初、第1子誕生受け4月に
東京都文京区の成沢広修区長(44)が、第1子の誕生を受け、4月に育児休暇を取得する方針であることが11日分かった。既に区議会や職員に報告済み。総務省は「自治体の特別職が育児を理由に休むというのは聞いたことがない」(公務員課)としている。
時事通信(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100311-00000061-jij-pol)
文京区という区は、東京都の中でも、こと「教育」「子育て」に関しては先進的な区でありまして、私の知人の中でも、子供が生まれたのを機に、子育て環境の良い文京区に引っ越した・・・という人が、何人かいるくらいです。
確かに東京大学をはじめとして多くの大学キャンパスがあり、国立大付属校や有名私立中高一貫校も、今思いつくだけでも何校もありますから、教育熱心な「孟子の母」みたいな人にとっては、我が子を育てるのに打って付けの場所でしょう。
なにも有名私立でなくとも、区立の小中学校だって、長らく都内ナンバーワンの学力を誇っているそうで、そう言われてみるとなんとなく、文京区地元の子供たちは、みな賢そうな顔をしています^^;(気のせい?)
これも聞いた話ですが、この区は青少年の犯罪も、他区に比べて極端に少ないそうで、「少年課の刑事さんがラクをできる」とか。ホントかウソか知りませんけども(笑)
そんな文京区の区長さんが、二週間「育休」を取る・・ということで、私は素直に「さすがだな^^」と思いました。
やるじゃないか文京区! 度量が広いぞ文京区!・・と、その決断を応援したくなりました。
しかし、同じニュースに接した、わが夫の感想は?・・と言いますと・・・
「区長という役職に付いている人間が取るのは、いかがかと思う」・・というものでした^^;
まぁ・・そう言われたら、「区長」という、区で唯一のポジションの人が二週間も不在で、それでも区政は滞りなく回るのか?・・という疑問は湧いてきます。
その間に「代わりに業務がまわってくる人」は必ず存在するはずですし、そうした人々がオーバーワークにならないのか・・などなど、心配しないでもないです。
では高校生の息子に感想を求めると?
「オレは、仕事を一生続ける女性と結婚したいと思ってるんで、男が育休を気軽に取れるようになるのは大賛成。今までそれが普及しなかったことが問題なんだよ」・・とのことで、ということは、たとえば将来息子に子供が生まれたら、彼は率先して育休を申請するのでしょうか・・
それが普通に認められる世の中、社会構造になるか否かは、この区長の決断が「どう受け止められるか」にかかっているかもしれません。
ちなみに一昨年、私は北欧を訪れる機会があったのですが、その時に一番驚いたことは、街中で見かける「ベビーカーを一人で押す父親」の多さでした。
あれは明らかに「育児休暇中」の父親たちで、聞けば父親も6週間育休を取ることが「義務」になっている・・とのことでした。
同じヨーロッパでも、私にとって身近な国イタリアでは、あそこまで多数の「育児休暇中の父親」を目にすることはありませんので、やはり北欧は特別なのかもしれませんが、心から「羨ましいなぁ」と思いましたね〜
文京区の区長さんには、これからいささか風当たりがあるかもしれませんが、そこをどうか強く乗り切っていって頂きたいと思います。
頑張れ〜〜成沢区長♪
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