ルノワール展

昨日より始まった国立新美術館での「ルノワール展」
わりと小ぶりな作品が多く、やや地味な印象でしたが、それなりに味わい深い展覧会です。
見どころは、やはり“団扇を持つ若い女”でしょうか・・・

ところで、高校生の息子によれば、「ルノワールの描く裸婦は、仲間由紀恵と同じで、まったく欲情しない」・・・とのこと。
この発言は、昨夜の会食の席上でされ、同席した大人には大いに「ウケ」たのでした。
「じゃあなんだ? 欲情する裸婦はどの絵描きが描いたもの?」と尋ねられ、笑っちゃうほどきっぱりと、「それはティツィアーノですよ!」と即答。
「へぇ〜〜ティツィアーノ? そのどれがいいの?」という問いにも、すぐさま「ウルビーノのヴィーナスですよ。あれは現代の高校生男子にも訴えるものがあると思いますよー そういう扇情的なものが、ルノワールの裸婦にはないんだよな〜」。
これでまたヤイノヤイノと冷やかされて、息子はかなりいじけてましたが、こっちはからかうだけからかって、非常に楽しみました。
最後に母(祖母)から、「いい加減にしなさい」と怒られましたけど・・

そういえば、昨年の夏、彼はウフィツィ美術館で、かなり長々と「ウルビーノのヴィーナス」の前に居ましたが、あれはそうか! 
けっこうイヤラシイ目で見ていたんだな・・と!
しかし、それって案外正しく素直な裸婦を鑑賞する姿勢かもしれませんよね。
一つの重要な切り口ではあるわけで^^


関連記事
10-02-04 2010年 行きたい展覧会(東京)